社外取締役が人材不足
2018年12月19日の
日経新聞の記事より
最近、大手自動車メーカーの
トップの不祥事や
各業界のトップの不祥事が
明るみになってきており
社会問題になるケースが多い。
今回の記事の記載にあたり
三菱ケミカルHD会長の
小林氏のコメントに
共感できる事がありました。
1.企業で社外取締りを設置
する企業が増えてきているが
トップの考えが間違っている
場合に異をとなえる社外取締役が
いない企業で問題が発生している。
2.今から10年、20年前までは民間企業や政治の世界でも都合の悪いことに蓋をしてきていたが、
最近は都合の悪い事を隠し切れなくなってきている。
3.企業統治は形式だけでは意味がなく最後は経営者のモラルの問題になる。
”企業はトップがすべて”
4.株主をあまりにも重視する海外の仕組みは日本企業には合わないのではないか。
Q:1の問題について思うことは昔から創業企業にはトップを支える幹部(現:取締役)が二人以上いて
経営基盤ができ企業が繁栄してきたといわれています。
(昔の武将、毛利元就の言葉で”一本の矢より三本の矢の格言とおり)
現在は、創業者からの代替わりによる幹部(取締役)の交替が上手く機能している企業は上手く引継ぎが
できて栄えてるが、一方ではトップを支える幹部がトップの顔色ばかりみて異をとなえない人が引き継ぐと
必ずと言っていいほどその会社は衰退の道をたどっているように思います。
Q:2の件に関しては、報道などを通じて色んな情報がオープンになってきたので不祥事が世間に
知れ渡るようになったと思います、これは世間に対して良いことだと思います。
不祥事を意図的に隠してまで、儲け重視にはしる経営者や会社は本来は社会に対し迷惑をかける
わけですから、すみやかに潔く退場して頂くべきだと思います。
Q:3の問題は奥が深く、企業統治に関してはトップに就いた人の方針により決められることが多い。
また政治屋さんついては昔から国のいろんな制度に対し決められる権限と執行する権限があるので、
例えば昔に一般国民が交通違反をした場合に刑罰をゆるくしてもらう事を目的に議員にお金を積んで
揉み消してもらう行為があることを良く聴きました。
現在は〇〇大臣の重要案件と称しての忖度行為以外はなくなってきていると陰で噂をききます。
いずれにしても最大権力者であるトップ次第で企業統治や組織は良くも悪くもなるのだとおもいます。
Q:4の株主を余りにも重視する経営については、日本にはそぐはないように思います。
例えば昔、リーマンショックで企業は厳しいリストラに取り組み多くの社員が長年勤めた会社を
リストラされた過去がありました。その時の事ですが優良企業(増益)のトップの方が何億という
報酬を得ているにもかかわらず、当時の弱者に手を差し伸べる事はしなかったのです。
こういった行為こそ米国や欧米のやり方を真似た後味のわるい事例なのです。
小林氏いわく、これからはやむなくリストラを行う場合でも、日本的な「三方良しの心得」は残すべきと
指摘しています。
*ちなみに「三方良し」昔の近江商人の中村治兵衛さんの家訓からきていると伝えられています。
売手よし、買手よし、世間よしという名言です。
これからの企業や組織のトップに就く人は「三方よしの心得」を持ちモラルを守り、気概と心意気を
持った人がつくべきだと思います。トップは周りで支えたり助言してくれる取締役をえらぶ時には
トップは周りで自分を支えてくれる取締りを選ぶときは気心知れた人ばかりではなく、トップが
私利私欲で物事を決める際は異を唱えることができる人材を登用していく。
社外取締役には、外部から客観的に公正な見方が出来る人材を設置していくようなポストであると
すべての企業とトップが認知して受入れれば健全な企業統治が出来ると思います。