失業手当の給付期間柔軟に

“失業手当の給付期間柔軟に”

2020.7.23日の日経新聞の記事より

転職者への応援

コロナウィルス感染症の影響で

事業者は従業員を解雇せずに休業して

もらいながら雇用を維持していくために

雇用調整助成金を申請給付する措置を講じてます、

一方で従業員を解雇せざるを得ない退職者には

失業手当をハローワークを通じて受給してもらう,

二つの制度が現在施行されているかと思います。

この度、感染拡大の影響で6月に最大60日間の

失業手当の給付期間延長が決まったとの事。

経済学者の見解は失業手当の給付期間延長や

給付金額を増やしたりすることが失業を

長期化する恐れがあると考えているみたい。

失業者にあまり手厚く失業手当を給付すると

失業者は再就職する行動が遠ざかるのではと

懸念されているみたいです。

失業給付制度がはらむモラルハザード(倫理の欠如)

するのではと経済学者間では認識されてきたとの事。

私は派遣業を運営する上で、思うことがあります。

①自分の意志で今の働き先から次の働き先へ転職される

失業の場合

②勤務先の都合(倒産・赤字)で失業を余儀なくされる場合

以上2通りの失業形態があります。

①、②とも次の働き先が生きていく上で必要である

ことが間違いないのは事実であります。

ならば失業手当の給付額や給付期間ばかり論ずるのではなく

失業者が次の仕事に向けて技能や技術、働く意欲を

持続可能になるような対応がこれからの社会に必要かと思います。

例えば分野(1)ITやデジタルの仕事、(2)ロボットに頼れない仕事

の分野を分析して現場に即した教育やスキルアップの整備をして

将来につながる失業者の支援をして行くべきだと思います。

確かに以前から、職業訓練制度はありますが

中身が実際に活用できる内容とはかけ離れているため

制度や利用者が減少してきており疲弊しています。

要因は教育する人のスキルが実務的でないのと

紹介者が企業や・仕事内容を十分に把握できていない

状況のまま、紹介するので数字取りのマッチングになっている。

また求職者のスキルを十分把握して、スキルのある人

スキルの無い人と区分けして目利きしながら

仕事を紹介できる仕組みになっていない事が

慢性的なミスマッチの原因だはないかと思います。

私たち民間の職業紹介や派遣事業に携わる人は

ハローワークに比べて実際の企業や仕事内容まで

現地を視察して分析して具体的に紹介しているから

人と企業の仕事をマッチングに繋がっているのです。

これからのハローワークに求めることは

雇用保険料を有効に使って仕事を紹介する中身を

実状に見合う方法を考えて仕事をしていただき

失業手当が本来の失業者への健全な支援にあてられる

制度として活用していただきたいと思います。