派遣業の労使協定、賃金テーブル作成
“派遣業の労使協定、賃金テーブル作成”について
派遣事業所が作成する労使協定書の中に組み込む内容で
一番ご苦労されるのが賃金テーブルです。
同一労働同一賃金の制度の施行については
今の時代、正社員、派遣社員、契約社員、パート社員等
業務の中身が生産性を重視して賃金設定を考えるのであれば
確かに正社員以外の人たちにしたら不公平感は少なからずあるので
改善すべき制度でよいと思います。
しかし、今回の制度設定で一番の不条理で不思議に思うことは
生産性を考えていない行政が独自の賃金テーブルの改善例を挙げており
入ってくるお金の苦労を考えずに賃金設定を奨励していると思われる点です。
先日もあげましたが、ある業種では初めての派遣業務に就かれた人が
翌年には16%も時給がアップする数字を基準に挙げられている点です。
毎年、この時期にはベースアップを各会社と社内組合との間で交渉されています
今年も新聞や報道では大手企業でも2000円前後のベースアップになるとのこと
平均月収の1%ぐらいの昇給額で一般的には賃金アップされているのに
同一労働同一賃金制度の施行内容では1年で16%のアップですよ
誰が考えてもおかしくて、納得できないでしょう。
また、多くの中小企業においては昇給もままならなく
賃金が据え置きの会社も多いと聞きます。
世間ではコロナウイルスで大騒ぎの最中です
もう一度、社会通念を考えていただき、
適正な同一労働同一賃金制度の規定を改訂していただき
施行を勧めていっていただきたいものです。