厚生年金保険のパート適用

厚生年金保険のパート適用

2019年12月10日の日経新聞記事より

現在、パート労働者(年収106万円)以下の

就業者は社会保険の適用から除外されています(一部加入)

◎労働条件(現在)

①週20時間以上の就業

②従業員501人以上の企業

③月収が8.8万円(年収106万円)以上

①、②、③の要件を満たした場合に加入できる

◎今後の見直し案

②の従業員数が101人以上企業を2022年10月から

2024年からは51人以上の企業も対象にするみたい

◎厚生年金に加入させて、国民年金に上乗せして

月当たり8,000円を1年間かけると

将来、年金受給時に500円/月に増額して受給できる?

例えば現在、主人の扶養に入りながら月8.8万円以下の

収入でパート勤務をされている方が厚生年金に加入した場合

8,000円/月 X 12か月 =96,000円/年控除される

40歳から加入したとして65歳までの25年間で控除される額は

96,000円 X 25年間 =2,400,000、円

65歳から90歳までの25年間で年金増額を受給したとして

500円 X 12か月 X 25年 =150,000円

差額2,400,000円 - 150,000円 =2,250,000円

このような制度を作った場合に賛同する国民はいると思いますか?

企業にしても、501人以上から51人以上にハードルを上げた場合に

企業負担は相当増額となり、経営悪化になることは間違いないです。

例えばパートさんの月収が160,000円

内訳:時給/1,000円 X 8時間 X 20日

今場合に160,000円に掛かる社会保険料は18.3%

160,000円 X 0.183 ÷ 2 =14,640円(企業負担)

14,640円 X 10倍 =146、000円/1人、以上を

企業は最低でも売り上げねばなりません。

これって51人以上や101人以上の企業はすごく大変なんです。

大まかに試算してみましたが、

国民に理解していただき、まっとうな制度を続けるには

もっと、現実をみてから制度を作っていただきたいものです。